where to?
今日も雨。雨なんかなくなればいいと、いつも思う。
夜9時過ぎ、帰り道。
「あのー、すみません。」と後方から。
自分じゃないだろー、と思ってそのまま歩く。
と、また「あのー、すみませーん。」
振り返るとメガネのお兄さん。
自分に声かけるなんてめずらしい趣味の人だと思ったら、道訪ねられただけだった。
「ここに行きたいんですけど。」と、プリントした一枚の地図を私に見せる。
「あー、これ、ここらへんと違いますよ。ここからあの大きい通り見えるでしょ?あそこをしばらくまっすぐいったらいいですよ。で、高速が見えてくるんでそこで左に曲がったら、たぶんあると思いますよ。」
「と、いうことは、今ここはどこになるんですかねー。」
傘を差していない私と彼は、手を敬礼のようにして雨を遮りながら地図をのぞき込む。地図はみるみるうちに雨に濡れて、デコボコになっていった。
「あー、ここはねー。この地図のずっと下の方ですわ。」
「あー、そうですかー。ありがとうございます。」
と、関西なまりの彼は近くに止めてあった車に向かうようだった。
コンビニの前だったので、
「あの人、コンビニの人に聞くか、地図本でも立ち読みすればよかったのに。」と思った。
私は、コンビニで温めてもらったミートスパゲティーが冷えてしまわないかと気にしながら、再び家路に向かった。
昔からよく道を尋ねられる。
外国にいても、地元にいても、京都にいようが、東京にいようが、鹿児島にいようが、とにかく道を聞かれる。
以前、あまりにも道を尋ねられすぎるので防止措置としてヘッドフォンして歩くことにしたが、周りにたくさん人がいるのに、わざわざヘッドフォンをしている私の目の前に立ちはだかり道を聞く人が現れたので、もう無理や、と思ってあきらめた。
なんとなく、
花見でもしたいものです。
肌寒い夜の下、おいしいごはんとおいしいお酒。
いいなー。すごく。最高。
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