土曜日, 2月 25, 2006

隙間にて

昨日、会社の昼休み。

コンビニに行くまでの間、ビルと駐車場の間のちいさな隙間で、
タバコを吸う。
オフィス街のここは高いビルもいくつかそびえ立ち、
その隙間から見える空はエッジのきいた色と温度がある。

うちの会社のすぐ裏には職安がある。
オフィスワーカーと日雇い労働者が肩は並べずに行き交う。
会社近くのコンビニではワンカップを飲む人、カップ麺を啜る人、眠ってるのか死んでるのかわからない人が横たわり、スーツの人は肩身が狭そうに首から優良企業のIDを提げながら、店の入り口にある灰皿前でこれから半日分のタバコの煙を吸い込む。


で、話は戻り私の昨日の昼休み。
そのビルの隙間にいると、日雇い労働者いや浮浪者かも、まっ、どっちでもいいんだけど、
そのような出で立ちの人が自転車を引きながら私のいる小さな隙間に入ってきて、
「おっちゃんはわかってるよ。うん。わかってる。あやしくないで、おっちゃん。わかってるよ。」と私の顔を覗き込んできた。
「悩んでんの?大丈夫か?おちゃんはわかってるよ。」
「いやー、なんもないですよ。」
「いや、おっちゃんはわかってるよ。店長も知ってる。」

この押し問答が30秒くらい続き、私は悪い人ではないと思いつつも面倒くさくなってその小さな隙間から出た。

昔からネジが一本少ない人とか、もしくは一本多い人によく話しかけられる。
同じ波長が私からも出ているのかと思うと。。。

そんな話も夜には友達との食事での会話のネタとなる。

そういうこっちゃ。
なんのこっちゃ。
そういうこっちゃ。