a hot can of coffee in the chill of night
さようなら。って、そういえば言ったことがない気がする。
学校の先生とかに言う、社交辞令としての「さようなら」はあっても。
いろんな場面で「じゃーね。」としか言えなかったりする。
じゃーね。今までのいろんな人。
さっき散歩してて、自販機を何気にのぞいたら「おいしさたっぷり」って書いてあって、その「たっぷり」を何度も見てたら、とてつもなくいい言葉に思えてきて、たいして欲しくもないのに、あたたかいコーヒーを買ってしまった。
ポケットに、手と缶コーヒーを入れて歩き出したら、なんか知らんけど、泣きそうになった。
あたたかい缶のコーヒーって、こんなにもせつない。
映画とかドラマとかで缶コーヒーのシーンがたくさん出てくるのは、こういうことか。
じゃーね。おやすみ。
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