コンビニエンスストアー
飲み物買いに外へ出る。パーカーの上に上着着て、小銭持って、ニット帽かぶって外へ出る。
今日は天気がよい。思ったより眩しい。あたたかい。自分、季節はずれだなーと思う。
スニーカーの紐がほどけたけど、めんどくさいからそのまま歩く。
一方通行の道に車が走る。なんか大音量で音楽流してるけど、なんの曲かわからん。その車は右折した。流れ出る音楽が散っていった。
近所のタバコ屋さんを通り過ぎる時、ごっつい黒ぶちメガネかけた場末のスナックのママだったようなおばさんが、セブンスターを1カートン自転車のカゴにぶち込んで、自転車にまたがり走り去る。
コンビニまでもうちょっとだなー、と思う。
そっから30メートルくらい行ったとこにお好み焼き屋があって、そこのガラスに映る猫背気味の自分が中学生の春休みっぽくて、あーあ、と思う。そんなの知らん。私は飲み物買いに来ただけだ。
コンビニの店員を見ると、いつも「この人売れないミュージシャンなんかなー。」とか、「この人シングルマザーで日曜も働いたりしてるんだろーか。」とか、 「この人リストラされたたんかなー。大変だろーな。」とか必ずあまりプラスなイメージではないイメージを膨らます。コンビニは、ひと時の昼メロのようなス トーリーをくれる。
コンビニで立ち読みしている人も、中から見たらつまらなさそうだけど、窓越しに見たらなぜか魅力的。人が本読んでる時のうつむいてる顔っていい。
アパート前のゴミ捨て場に大量に同じ種類の空き缶が捨てられてる。
自分の部屋のベランダを見るといくつか洗濯物が干されていた。
ここで生活してるんだなー、と思った。
チョコレートとお茶を買った。
部屋のドア開けると、テレビつけっぱなしだった。
ちょっとほっとした。
明日は日曜。その次は月曜。
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